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トゥルー・グリットのRyuのレビュー・感想・評価

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)
3.8
ジョン・ウェイン主演の1969年の作品「勇気ある追跡」をコーエン兄弟がリメイク(コーエン兄弟はあくまで原作の映画化で1969年版には影響受けてないって言ってるが)。
1969年版は鑑賞済み。個人的には今作の方が好みでした。キャラクターもよりクセのある感じに仕上がっていたと思います。しかし、全体的にはコーエン兄弟作品の中ではクセは抑えめだったと思います(原作があるから、及びスピルバーグが製作総指揮を務めてるからだと思いますが)。熊オヤジとかクセがスゴいところもありますが、基本は正統派っぽい印象を受けました。マティ、コグバーン、ラ・ビーフの三人が織り成す兼ね合い、最初は全然息が合わずにみんな文句ばっかりなのですが、次第にこの兼ね合いが微笑ましいものになっていきました。前半はどちらかというと静か〜に進んでいく感じで、後半で一気に盛り上がりをみせてきたと感じました。テンポもよくて、ストーリー展開の流れも素晴らしく、キャラクターも魅力的で、コーエン兄弟作品の中ではとても観やすい(他の作品も好きですが)作品だったと思います。
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