きんゐかうし卿

ブレア・ウィッチのきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

ブレア・ウィッチ(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

 

自宅にて鑑賞。SEやBGMの入ったPOVで、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト('99)』、『ブレアウィッチ2('00)』に次ぐ劇場版三作目。前二作と違い森が積極的に襲ってくるのに対し、登場人物達がアグレッシブなリアクションで応じるアトラクション的な作りで、これが愉しめないと最後迄辛い。手足の長いクリーチャーが(チラッとではあるが何度か)登場するのもシリーズ初。ラスト近くでは、POVとしてよく判らないアングルや撮り方になっているが何とか勢いで乗り切った印象。著名作を引き継ぐ続篇として合格点。65/100点。

・ドローンにGPS、ヘッドセットカメラ等、時代を感じさせるハイテク機器が登場し、それらがストーリーにも絡んでくる。意味ありげなオープニングがプロットに活かされており、次々に降り懸かる怪異でラスト迄、厭きさせない工夫が感じられる。不気味な雰囲気の儘、引っ張っていきつつサプライズシーンも盛り込まれている。ただゴア描写は至ってマイルド乍ら、閉所や暗所恐怖症の方には辛いシーンあり。尚、タイトルはラストにしか出ない。

・難を云うなら、在り来たりな展開やシーンが多く、物語や描写が月並みに映ってしまったのがマイナス点──これはシリーズものとしてのお約束でしがらみとも云えるが、少し欲張ってもう一工夫あれば、尚佳かった。監督はco-producerを兼ねている上に、単独で音楽も担当している。

・意外性を持たせる為、ロケ地を前作、前々作迄のパタプスコ バレー州立公園からバンクーバーに変更し、極秘裏に撮影が進められた。当初タイトルも"The Woods"とし、トレーラー等もリリースされていた。その約二箇月後のサンディエゴ・コミコンにて正式なタイトルと共にシリーズの続篇である事が発表され、初めて明かされた。

・鑑賞日:2017年2月3日