ヨーヨーマは世界的有名な
チェリストです中華系アメリカ人です。
幼い頃からチェロの演奏にたけ、
神童と呼ばれます。
ですが、幼い頃に頂点を極めると
その先いかにチェロに対する
興味を持続させるかが問題で
自分自身を見失ってしまう
恐れもあるようです。
（凡人の私には到底経験できない悩み）
そしてヨーヨーマは2000年に
シルクロード・アンサンブルを
結成しました。
各国独自の楽器を用いた
音の文化遺産です。
メンバーの中には
中国での文化大革命、イラン革命、
最近ではシリア紛争がきっかけで
音楽の道を選んだり、
国を離れてしまった人もいます。
シルクロード・アンサンブルの
特徴はそれぞれの国独自の楽器を
用いているので
西洋の音楽に当てはまりません。
指揮者がいません。
なので一つの楽器が奏でる音に
他の楽器の音が重なり
結果、見事な味わい深い音楽に
なっていきます。
まるでジャズのセッションのようでした。
イラン人のミュージャンのエピソードで
イラン革命以降初めて母国で
コンサートを開こうとしますが
土壇場でキャンセルされてしまいます。
ヨーヨーマ自身はアメリカ人で
アメリカに住んでいても
自身を“客”ように感じています。
アンサンブルのメンバーも
国から出ているので
どんなに活躍していても
所詮“客”でしかありません。
原題のThe Music of Strangers
メンバーの想いを
語っているように感じました。
