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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のmiyuのレビュー・感想・評価

4.0
2017年の3月に、日本では25年ぶりに236分の4Kレストア・デジタルリマスター版が公開された。。。

ワタシがよく行ってたミニシアターでも
公開されたが、長時間、劇場で見る自信がなく、かなり 見たい気持ちがあったが
いやぁ〜
さすがに 4時間無理かなぁ〜って…💦

インド映画の3時間が 限界だしなぁ〜💨
(トイレが…)
と思いあきらめた映画🎬

台湾は、当時の複雑な社会階層があり、その上、国民党の厳しい思想統制下にあった。。。
主人公の小生の両親は、大陸から渡ってきた言わば、外省人であった。

少年たちも、大きくは2つのチンピラグループに分かれ、小競り合いが続いていた。。。

そんな暗澹たる環境の中でも
小明と言う少女に恋をする小生。。。

光と陰を上手く使った画像で
暗闇の中で、浮かび上がる光は絶妙。。。
特に思ったのは
懐中電灯を消したり、つけたりの画像…
そして
小明とその母が、奉公先から
階段を上って おじの家へ向かう時の
照明のあてかた。。。
舞台劇を見ている様なスポットライトの当て方は素晴らしい。。。

また
暗いところで
開口部だけの光があたった景色とか…
景色が切りとられた様で
息を飲むほど美しい。。。

影にいる人にも
ライトの当て方がこれまた 舞台劇を
思わす。。。

ライティングがツボです✨✨✨

ストーリーに戻すと
当時は、日本統治下の影響が、まだ台湾に残っていて…
主人公が住む家は、まさしく、ワタシ達が見慣れている日本家屋だった。。。

抗争につかわれた武器などは
日本刀(屋根裏などに日本刀が残されていたらしい…)

生きにくい時代に…
モヤモヤした青春時代…
刹那的な生き方…
その代償が想像出来ない若さ…

自分の想いが相手に通じず…
結局は、自分の思いに振舞わされた少年…

なぜか、まわりの男性を惹きつけてしまう魔性の少女…

オトナの不安が、少年少女達の生き方にも影を落とし、そんな時代背景を読み取れる映画で、かなり 丁寧な作りの作品🎬
ただ、登場人物も多いため、ボンヤリしてると、置いていかれるので、要 注意‼️

一度見ただけでは、集中力が続かず…
ボンヤリ見ていた部分を再度見直しましたゎ。。。
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