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センソリア 死霊の館のマーチのレビュー・感想・評価

センソリア 死霊の館(2015年製作の映画)
1.3
【レビュー】
《おばさんの私生活覗き見ホラー👻》

「病んでる人には霊が憑きやすい…」
という迷信をよく聞きますが、
そのタイプのホラー映画です🎃!!

気が滅入っていたり、弱っている人は霊の格好の餌食! 霊界に引き摺り込まれ、勝手に扶養関係まで結ばされます。(観ればわかります。笑)

恋愛のいざこざで弱り切ったおばさんが気持ちを切り替えて新生活をスタートする様子をひたすら観続ける前半、前半からの伏線や新事実の登場によって漸くそれぞれが繋がり始め、“人によって”は恐怖のラストを迎える。

わかります、わかりますよー! 確かに前半の振りが適度に効いているおかげで後半が活きるのです!!しかし、それにしても前半の伏線等々をばら撒く時間がつまらな過ぎるっ!不穏な人々…奇妙な現象…食い違う証言……それなのに「まあ別にいいか」って感じで大して驚きもせずに暮らし続けるおばさん…それを眺める我々……何だこれ。何故楽しい映画タイムにおばさんの私生活を…しかも特段面白い人という訳ではなく、暗くて人生に疲れきったおばさん…

後半はよくある展開ではあるのですが、前半の凹凸の無さから比べれば少しは楽しめると思いますし、諸々繋がったりもするので、“人によって”はラストの展開に恐怖を感じるのではないでしょうか…私自身はというと、全く恐怖を感じなかったのでこのスコアになっています。笑 無責任ではありますが、あくまで“人によって”は怖いホラー映画! ホラー初心者🔰の方でもそれほど怖いと感じないと思うので、ホラー耐性付けるのには不向きな作品だと思います。(あとおばさんが叫ぶので、五月蝿いです。)

ホラーとして同じ手法を何度か繰り返すのも正気とは思えませんし、何よりホラーゾーンからホラーゾーンへの間隔が長いこと長いこと…しかもその間隔内では異ジャンルのしょうもない遣り取りがずっと続いているのです。そのしょうもない遣り取りにも面白味を持たせる事が出来れば、最近レビューを上げた作品だと『死霊館 エンフィールド事件』の様にホラーミックスの良い作品として成り立つのですが、そっち方面への努力も希薄になっている感じが見え見えで、非常に残念な仕上がりとなっているので、ジャケ写詐欺でカバーするしか策が無かったのかな…と思ってしまいます。(言い過ぎました、好きな方はごめんなさいm(_ _)m)

この作品が観客賞受賞していたり、ホラー作品として優秀であるかの様なメディア評が宣伝文句として使われているのが残念でなりません! もっと豊かで中身があって、本当の意味でホラーを徹底している作品が陽の目を見ることを願います💀

【p.s.】
薄暗い画で統一し、世界観を一体させているのは趣が感じられて良いのですが、展開もぶつ切りだし、ストーリーも貧弱なので81分でも長く感じるくらいでした。

また、新しい試みも皆無で、何方かと言えば旧手法を焼き回している感がどうしても否めないので既視感が凄くて全く楽しめませんでした。

何より作品としての軸がぶれぶれ…そしてやはり異ジャンルが意識されるほど描写に時間を割くのも如何なものかと思います。それぞれの要素(人物や現象など)に脈絡が無く、ただ佇んでいることが勿体無いと共に、可哀想で仕方がありません!

余談ですが、おばさんがおっぱい揉まれまくるシーンや入浴中🛀のサービスショットもいくつかあり、尚且つロリコンの方も楽しめる要素が後半にたっぷりあるので、御参考までにお伝えしておきます……👻

【映画情報👻】
2015年 スウェーデン🇸🇪/監督・脚本 クリスティアン・ハルマン/脚本 モンス・F・G・トゥンベリ/キャスト ラナ・オールソン/引っ越した部屋がヤバい話。
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