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羊の木のMKのレビュー・感想・評価

羊の木(2018年製作の映画)
2.8
過疎化の進行する村の打開策、税金対策として目論まれた打ち手としての罪人の仮出所受け入れというなかなか斬新なプログラム…な出落ち?
パージとかバトルロワイヤルとか、前提条件振り切り系の映画よりは穏やかにコトは進むのだけれど、謎が謎を呼びすぎた上に秘教じみた土着的な信仰まで出たきたものだからさあ大変、自分的には結末まで謎めいてしまった。

閉鎖的な社会と人間相互の不信感の中、隠しきれない根源的な悪、そんなものを冷酷に描いていたかというと、どちらかといえば快楽的な殺意を客観的に描いていたという感じかな。

結末は無邪気な悪意を無理矢理な信仰で浄化してしまった感じで自分的にはちょっと残念。
…やっぱり自分的には出落ち映画だったなぁ。
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