ムーンライトのみかぽんのネタバレレビュー・内容・結末

最近はどんな作品も途中で前に観たような気になり、大した感動は味わえないのだけれど、「ムーンライト」はキャストも技法も革新的で挑戦的。又さりげなく、しかしリアルな会話やその間合いは物語を読むようで、いつしかその流れの中にどっぷり呑み込まれて行った。

金歯で金ネックレスのいかつい男が、生活に追われ、やつれて痩せた中年男に対し、本来の彼らしい控えめな物言いで恋心を伝える。
私はその純愛に心揺さぶられ、その切なさに放心してしまった（客観的にみて、普通それはないでしょう？）。
だから思う。この映画が放つ求心力は一体何なんだろうと。
正直、この物語をまだ上手く消化出来ていないが、恐ろしく感動している自分自身にざわついている、と言うのが、今ある正直な感想なのだ。