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女神の見えざる手のNAOKIのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
3.7
「ケンジ君…あんたバカ?」
ラン子さんは相変わらず怖い😁💦
ラン子さんは学生時代おれたちのグループにいて、キリッとした美人なんだけどとにかく頭が切れて男勝りで気が強かった。
ケンジはちょっと気押されながらも反論した…
「だってユミちゃん彼氏いるって…だから諦めるしかないよ…」
「だからあんたはいつまでたっても彼女が出来ないのよ」

この「女神の見えざる手」のジェシカ・チャステインみてラン子さんを思い出したよ😁💦
ジェシカ・チャステイン…
何気にすごい売れっ子ですよね…おれにとってはやはり「オデッセイ」で…ディスコミュージックでマット・デイモンを殺そうとしたあの女船長だぁ(違う?)

とにかく何かしら「出来る女」をやらせたらみんな納得の女優さんではあります。

結論からいうとこの映画…めっちゃ面白かった!見始めたら一気に最後まで観てしまった。
何かに似てるなぁ…と思ったら「マネーショート」…
金融になんか興味もないのにその会話劇の面白さと抜群の編集で楽しませてくれた。
この映画も政治になんか興味なくてもその目まぐるしい展開と脚本の素晴らしさであっという間にラストまで楽しませてもらえました!

この映画が思い出させてくれたラン子さん…このポスターのジェシカとまったく同じ立ち姿でケンジに展開した論理におれたちは舌を巻いた。

「ケンジ君…君はユミちゃんと食事に行ったんでしょ?」
「行ったよ…そこで告ったら彼氏がいるから付き合えないって言われたんだよ」
「あんたはバカ?まずは喜びなさい。彼氏もいないのに付き合えないって言われたら脈なし…そうじゃないでしょ?もし彼氏がいなくなったらあんたにもチャンスが来るってこと…それに女は嫌いな男と食事に行ったりしない…しかも彼氏がいるのにあんたと食事に行ったってことは彼氏とうまくいってないか何かあった可能性があるってことよ」
「…」
「ケンジ君…あなたはどうすればいい?」
「ええっと…ユミちゃんにもう一回告る?」
「あんたは私の話を聞いてんの?!あんたはねユミちゃんのよき相談相手に徹して最高のNo.2の位置を死守するの…そしてユミちゃんが彼氏と別れるまで頑張る…そしたらユミちゃんはあなたのものよ…」

パチパチパチパチ
おれたちは拍手したね😁
そして2ヶ月後ケンジはほんとにユミちゃんと付き合うことになったからね💦

ラン子さんがもしアメリカに生まれてたら絶対ロビイストになってたと思うな😁💦

でもそんなラン子さん…まるで男っ気がない。おれはふたりっきりのとき思いきって聞いてみた…
「ラン子さん、ひょっとしておれたちのグループの中に好きな男がいるんじゃね?」
「バカ言わないでよ」
明らかに狼狽してる…おれは何人かの名前をあげてみたが違うらしい…おれか?😁
「まさか…ケンジ?」
ラン子さんは真っ赤になって黙ってる。
ええっ!ケンジ?

「ラン子さん…あんた…」
おれはたまらなく切ない気持ちになって黙って彼女のグラスにビールを注いだのだった…
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