この不可解な遺体に潜む謎とは。
ある一家を襲った殺人事件。
その地下から謎の遺体が見つかった。
身元不明の遺体、通称ジェーンドウ。
この遺体を解剖するのは、解剖と火葬屋を営む一家。
トミーとオースティンは運ばれてきたこの不可解な遺体の解剖に取り掛かるが、次第に怪奇現象が発生し始める。
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サクッと見られるホラーですが、中身はしっかりと恐怖体験のできる代物です。
美しい遺体、ジェーンドウ。
その正体は予想もつかない展開に繋がってゆく。
B級ホラーだと思って鑑賞すると、かなり作り込まれていてびっくりです。
まるで動き出しそうなほど、綺麗で新鮮な死体を解剖していく様は観ていてなかなかしんどいものがある。
だけど、このホラー映画はただ見せかけだけで驚かせてくるようなものではなく、精神的な恐怖も宿っている。
呪いとか魔術とかの類は信じていないけど、それに近いものはこの世に存在しているような気がする。
他人の犯した罪。過去の誰かが犯した過ち。
誰かが取るべき責任。誰かがついた嘘。
そんな得体の知れぬ何かを受けてしまうなんてことはどこかで起こっている。
伏線が巧妙に張られていて、なかなか気づくのは難しいが、85分の中にうまく詰め込まれたホラーミステリー映画だった。