きた

アンダー・ザ・シルバーレイクのきたのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

色んな解釈が可能なんだろうけど主人公、だいぶ統合が失調しちゃってるので描かれるほとんどのことが妄想で、現実に起こったことはサラがいなくなる、元カノが婚約する、隣のおばさんの家に転がり込んで大家がやってくるくらいが一番しっくりくるかも。

それだと不親切とも言えるんだけどそもそもこれは別にミステリーじゃなくて『アングスト』みたいな話だと思ってる。主人公、どこへ行っても「臭っ!」って言われるんだけどあれはつまり「自分の考えには一生懸命なんだけどその自分を客観視する視点がまるでないやつ」ということを示している。

ただこの主人公は別に悪人じゃなくて暇人なんだよね。暇なやつが一番陰謀論にハマりやすい。そういう話。

全体的にはモチーフや謎ときは色々面白そうなんだけど画がクールでスタイリッシュだからちょっと退屈で好みに合わなかった。ライリー・キーオ美しい。
きた

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