勝ったのは農民だ

MIFUNE:THE LAST SAMURAIの勝ったのは農民だのレビュー・感想・評価

MIFUNE:THE LAST SAMURAI(2015年製作の映画)
2.7
上記の通り微妙なスコアです。
「時代劇の中の三船敏郎さん」は好きですが、この映画そのものの好き嫌いとは全くの別問題です。ご了承下さい。🙇🏻‍♂️

インタビューする相手が豪華すぎるかもしれませんが、もし仮に同じものをNHKスペシャルとして観ると大満足したと思います。
でも「映画を観てる」って感覚とはちょっと違うと思います。⤵️


良かったのはインタビューとして、
『七人の侍』の若い百姓のリーダーを演じた土屋嘉男さんや、
『雨あがる』の豪放磊落な殿様を演じた三船史郎さん(三船敏郎さんの息子)とか、自分がメディアではなかなか見る機会のない人を見れました。😄

エンディングにもありましたが、土屋嘉男さんを含めた4名の方々のご冥福を心よりお祈りいたします。🙇🏻‍♂️


ただ、それはそれとして、ちょっと満足できないところもあります。

❶あくまで時代劇の話ですから、『日本のいちばん長い日』や『無法松の一生』とかの名作にほとんど触れていないのが、三船さんのドキュメンタリー映画としてはちょっと食い足らない気がします。😞

それに、どうしても『七人の侍』『用心棒』『蜘蛛ノ巣城』に、たくさん時間を割いているので、どうも新鮮味を感じませんでした。


❷三船敏郎さんにさほど関係ない、時代劇の変遷の説明が序盤で結構長く尺をとっていました。
ただ、「時代劇をあまり観ない人がこの映画を見て時代劇に興味を持つか?」というと微妙です。😅


①三船さんが酒でトラブルを起こしていたり、不倫騒動のスキャンダルがあった事実もスルーしていません。🍷
でも、逆に三船さんの悪い面もちゃんと知ることが出来るのは「真実を伝える」という意味では好感が持てます。⤴️

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今回はレンタルDVDで見たんですが、
ナレーションは日本語版はEXILEのAKIRAさんが、英語版はキアヌ・リーブスさんが担当しています。
自分は英語版で鑑賞しました。

あと、特典映像も豪華です。
時間がなかったので、全て2倍速で見ました。
・今作のスティーヴン・オカザキ監督(約18分)
・S・スピルバーグ監督(約20分)
・ナレーションを担当したEXILEのAKIRAさん(約7分)

へ、それぞれのインタビュー映像。

そしてTBSラジオリスナーとして、なじみのある町山智浩さんと春日太一さんの公開直前に行われたトークショーの映像も70分程度ありました。
(ちなみに2人とも、1番好きな三船敏郎主演作品は1965年公開岡本喜八監督作品の『血と砂』という作品だそうです。)

「ハリウッド版のゴジラの動きを担当したアンディ・サーキスさんは、あの動きは三船敏郎をモデルにした。」とか、いろんな逸話が聞けて、その2人のトークショーも面白かったです。でも80分の上映時間に対して70分のトークショーは少し長いです…。😅