このレビューはネタバレを含みます
冒頭、子どもに車を運転させながらウサギを追う場面の底辺っぷりが強烈!
ヒッピーのような犯罪一家の姿が新鮮で、ほのぼのとしながらも地獄というギャップがまた印象的でした。クライム・アクションとして宣伝されていますが、ほとんどホームドラマと言っていいかと思います。
マイケル・ファスベンダーは「SHAME」でのインテリ富裕層とは真逆の、貧しく学の無い男を見事に演じています。
ラストの"下界へのジャンプ"は、事態のどん詰まり感を示しつつ、それでも晴れやかな表情に一抹の希望を感じさせ、胸に迫るものがありました。