【Re：】
あ～ヤバイ、これ好きだわ。今年のベスト３に入るかも。
ハリウッドでもトップクラスの美貌の持ち主シャリーズ・セロンが18Kgもの増量に挑み、仕事、家事、育児に一生懸命頑張りながらも、次第に心が折れてしまう母親役を熱演。
とにかく映画冒頭の彼女の「擦れた生活感」が半端なかった。
で、彼女の「演技力」「女優魂」の凄さと同じくらいにこの物語の持つテーマがグサリときて、後半ずっと涙目だった。
――― 仕事も家事も育児も一生懸命にこなすマーロは、期せずして3人目を身篭ってしまう。長女のサラは大人しくて手がかからない子だけど、弟のジョナはよく言えば「調子が外れている子」。ただそれは大人の言葉であって、情緒障害の可能性もあるような不安定な子供だった。ジョナはとてもいい子なんだけど、ちょっとしたことでスイッチが入ってしまうと大声で泣き叫んだりしてしまう。学校でもそれは問題になっていてマーロもしばしば学校に呼び出されていた。
夫のドリューは優しくていい人。だけど子育てにはあまり積極的ではない。
でもこの作品ではここを悪意を持っては描いていない。ドリュー自体もどう係っていいのかわからないし、マーロも「家の事は私の仕事」と自分に言い聞かせるようにやってしまうからだ。（人に頼るのが苦手）
後々大きな意味を持ってくる台詞ですよね。
この夫婦の関係性に「差別」だの「男尊女卑」だのという言葉を投げつけるのは、逆にチープな発想だと思う。善悪は別として、夫婦の間でできる暗黙の了解ってやっぱりあるんだなって思うから。
しかし日々で磨り減ってしまったマーロがナイトシッターとして来たタリーとの交流によって心も体も少しずつ輝きを取り戻していく。でも肝心のタリーって一体何者・・・？っていうのがこのお話し。
これ以上はネタバレ含むのでフィルターかけてコメント欄に書きます。
ただ、これは今まさに子育て奮闘中のお母さんに見てもらいたいけど、それよりも、そんなお母さんの横で何をしてあげていいのかわからないお父さんに是非観てもらいたい。というか見るべきです。ヤフーニュースで「妻の出産時にポケモンやってて切れられた」なんて記事がありましたが、そんなもんやってる時間があるなら是非これを観てください。
そして、少しでも奥さんに心を寄せてあげてください。
