アイリス

オリエント急行殺人事件のアイリスのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
4.0
面白い!雰囲気良い!キャスト美しい!大満足(´^q^`)

原作はアガサ・クリスティによる同名の小説。映画化は二度目で、1974年版と、今回の2017年版がある。

批評家の見解を要約すると、「1974年版に何一つ付け足せていないが、スタイリッシュなセットとオールスターキャストのお蔭で脱線せずに済んでいる」という感じらしい。

とは言われても74年版なんて古すぎて今観れるものじゃないし、過去作と同様に傑作だ、ということなんだと思う。

ところで私は全く本を読まないので、アガサ・クリスティと聞いても、「有名な推理小説家」という認識しかない。せっかくなので勉強も兼ねて概略を書こう。


アガサ・クリスティはイギリス人の女性、幼少期は親の教育方針で学校には通わず、母親から独自の教育を受けて育つ。そのため字を覚えるのが遅く、友達もできずに内気な性格となった。

小説を書き始めたきっかけは、インフルエンザに罹ったときに読む本がなかったから自分で書いてみた、というもの。父の破産と病死、自身の結婚と離婚、薬剤師の助手としての仕事、一人旅などを通じて小説のアイディアを得ながら、長編66作、中短編156作等を執筆。極度の人見知りで取材嫌い、謎の失踪事件等もあって神格化され始める。

代表作は『アクロイド殺し』『オリエント急行殺人事件』『そして誰もいなくなった』など。

全世界で、聖書とシェイクスピアの次によく読まれているとされるほどのベストセラー作家となり、世界最高のベストセラー作家としてギネスでも認定。

85歳で風邪をこじらせて死去。


そんな超有名原作の二度目の映像化となっている今作、まず目を引くのは超豪華キャスト。ハリウッド主役級がズラリと並ぶ。個人的にはデイジー・リドリー(スターウォーズ/レイ役)だけでもお腹いっぱい。

そして綿密に練られた超展開のストーリー。すごい、こんなミステリーがあるのかってぐらい衝撃的な推理結果と、それを受けての主人公の決断に痺れる。これは小説も売れる訳だわ。

更に映画の完成度を高めてるのが、胸が高鳴る洗練されたセットと、息を飲むような美しい風景。豪華絢爛な映像美で満足感がヤバい。


ということで、誰にでもオススメできる面白いミステリー映画であり、(あまりにも有名だとしても)ネタバレは厳禁だなと思いました。

良い映画を観ると数日間はちょっと幸せな気分になれるから良いね。
アイリス

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