ごてふ

ハローグッバイのごてふのレビュー・感想・評価

ハローグッバイ(2016年製作の映画)
3.6
渋谷ユーロスペースにて。レイトショウの邦画に婦女子過半で5割程度の入り。対照的な女子高生ふたりと痴呆老女の交流、と決して明るいとは云えないお話。独特の色調とリズムで淡々と物語は進む。スクリーンを見上げて(吾は作中のもたいまさこに近い年代ではあるが)葛藤するハイティーンに同調している自分に少々驚いた。教室では曖昧な笑顔でその場を取り繕い、暮夜、自室で同級生や教師への怨嗟を書き殴っていた暗き十代を回顧してしまった。サウンドトラックのピアノ曲がセンチメンタルで美しい。友情、その語られること多かれど、ついぞ得た者希なき果実。その味や如何に。
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