たた

THE BATMAN-ザ・バットマンーのたたのレビュー・感想・評価

3.8
※飛行(滑空)シーンはコウモリでなくモモンガです。モモンガマンです。

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バットマンを新解釈で作りたかったのかなあ、それともバットマンの世界観を借りてサスペンス・アクションやミステリードラマをやりたかったのかなあ。

個人的には、ダイ・ハードや007の設定に落とし込んでも成り立つストーリーでは?というのが第一印象でした。
コミックならではの荒唐無稽さを抑えてリアル路線を追求するならなおさらそう。
オリジナルの新規キャラでもいいし。

ティム・バートン版も、ノーラン版も、バットマンを撮るためにバットマン映画を作ったって感じと思うけど、本作は、バットマンじゃなくてもいいやんか、と思いました。なんか、借り物というか。
誰もが知るバットマンを借りるなら、前提となる設定やキャラ説明を省けるんだけど、せっかく省いた割には長いしなあ。長さはマイナスポイントにはならないけど、短くテンポ良いのに越したことはないかな。

それはさておき、陰鬱でダークで今にも闇落ちしそうな危ういバットマン、危うさではこれまででいちばんかも。なかなか良き。

もともとのコミックってどうなの?
子供向けのヒーロー活劇っていう勝手なイメージを持ってるけど、何十年も経て、こんなふうに育っていくんですね。
スーパーマンはこんな育ち方してないと思うし、スパイダーマンはあんまり観てないな。日本のヒーローは毛色が違うし。
やっぱバットマンってキャラが抱えてる背景がそうさせるのか。
人間の内面や哲学的テーマが焦点になりやすいのもバットマンならではかも。

そう考えるとバットマン(ブルース)のキャラを掘り下げたバットマン映画ってことで正解なのかな。

ペンギンが足首縛られてヒョコヒョコあるくのがまんまペンギンでかわいかったです。
たた

たた