このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい...
リベラル層による新たな気色のracismを, 黒人青年の視点から描いた映画.
"黒人は下等であり, 差別されるべき存在"という従来のレイシズムではなく, "人種差別には強く反対する, オバマ大統領を支持する" "黒人の身体, 能力には我々(白人)にない素晴らしい物がある" という, 黒人賛美的な新しいスタイルの思想が風刺的に描かれている.
ジョージナの顔アップが一番怖かった.
ジェレミーの髪型と口調がDark knightのジョーカーにそっくり.
伏線の提示は露骨だが, 回収の質が非常に高くて感動した.
フラッシュ撮影, 耳栓とか細かい所も良いけど,特に
「(移植手術後に)君はpassengerになるだけだ」→祖父の移植先が実はウォルターで, フラッシュ撮影で覚醒した後の(恐らく)元の人格で, 自分自身もろとも祖父を殺す. という流れは120点だった...
ユーモアを以って現実世界の問題を指摘する, の真骨頂...
