おのちん

ゲット・アウトのおのちんのレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
3.8
マルコヴィッチは黒人の夢を見るか?

箱の写真を見るだいぶ前から、そのことには気づいてたのですが、まさか超絶SF展開とは、かなりびっくり。さすがにそこまでは予想できない。よくあんなストーリー考えたもんだなと。ダブルで脚本賞も納得。人間ドラマを装ってたので、ある意味、反則ぎみだなと思いました笑

黒人差別を真正面から描いてます。アメリカって、アカデミー賞で人種差別が話題になったら、つぎの年に司会者が必ずその話を平気で持ち出してギャグにするし、セクハラとかゲイ疑惑でスキャンダルになったケヴィン・スペイシーはトニー賞のオープニングミュージカルで自虐ネタとして堂々と披露するし、そういうアメリカの突き抜けたオープンさってすごいなと思います。

日本でこのゲットアウト並みの差別テーマの映画をつくろうとしたら、いつものお得意の同調圧力とかタブーを恐れる空気で、確実に炎上しそう。

2018.8.11
おのちん

おのちん