貞子を思わせる土気色の顔と俯いた角度からの上目遣い、松坂桃李の凶悪不気味フェイスがこの映画の見どころ。つり上がった口角、ボサボサの前髪、キャッチーな禍々しさ。
ヤスケンさんのボサボサ前髪の奥の分厚いメガネとドロンと淀んだ眼、への字口が卑猥な笑いを浮かべる禍々しさもいい勝負だった。
ヤスケンの生々しさvs絵に描いたように整った松坂桃李。どっちもいいねえ。
ウソブキの存在感はよかったけれど行動やセリフが門切り型で、その存在の根っこにある物が感じられなかった。
それは多田刑事も同様で、希望を口にする彼女の根っこも空疎に感じる。
沢尻エリカの顔が整いすぎているせいか…人情派の人物像がハマっているようには残念ながら見えなかった。
しかし矢田亜希子と沢尻エリカがいる捜査一課…顔でとってるんか？
キャスティングもイマイチだったかな。
