看護師リリーが住み込みで働くこととなった小説家ブラムの家。その家が建てられた経緯と、なぜかリリーを"ポリー"と呼ぶブラムの、秘密。
想像してみる… 何百年も前に建てられた家。
改装を繰り返したとはいえ、デザインは古く、あちこちで聞こえる軋み、独特な香り。そして、家に遺るたくさんの人生。
怖さを期待するというより、家の記憶に想いを馳せるような感じ。哀愁が漂い、とても上質で詩的な作品。
オズ監督が "ポリー"のベースにしたというマーダーバラッド(殺人歌)の『Pretty Polly』(ニルヴァーナの"Polly"の元となった歌) を聴くとより味わい深い… ゾクゾク--。
監督の父親は『サイコ』ノーマン役で有名なアンソニー・パーキンス。オープニングテロップや、劇中の『友情ある説得』の一部シーン、音楽担当やキャストに家族を使用していることから、監督のパーソナルなとこから生まれた作品なんだろうな。
次世代へ繋ぐ歳になったら、また観たい。