小皿

SAD VACATION ラストデイズ・オブ・シド&ナンシーの小皿のレビュー・感想・評価

3.3
シド&ナンシーの死の真相を追うドキュメンタリー映画。
高校生の頃にパンクファッションでカッコいい先輩や同級生がいて、僕もちょっとだけ真似したりしたけれども、今となっては黒歴史です(ー_ー;)
シド&ナンシーは僕らの時代ではすでに伝説過ぎて、その全容を知ることはなかったのだけれど、こうして二人の生き急ぐ様を知るにつけ、若さの持つエネルギーの大きさに翻弄される人も当然出てくるのだと感じた。彼らの放蕩振りは、むしろ才能なのかもしれないし、時代と生い立ちとパンクロックというものが、こうも二人に嵌まってしまうのかというほど、二人はなるべくしてなる生き方をしたのだと思えた。
この作品を観るまでは、僕の中のシドの印象はナイフのような鋭くて切れやすい男だったけれども、彼本来の姿ははにかむ顔がキュートで、どこか気の弱そうな表情を見せる愛すべき男という印象に変わりました。
もっと愛憎の渦に巻き込まれた故の事件かと思っていましたが、そうではなさそうで、僕が抱いていた二人の伝説は色を変えましたが、それでもやはり二人の生き様は、僕の中で新たな伝説として記憶に残っていくことと思います。
小皿

小皿