狭須があこ

gifted/ギフテッドの狭須があこのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
3.7
大体こういうのって巻き込まれる子供の気持ちになってしまう方なんだけど、大人の気持ちの方がわかりやすい映画だった
才能を活かしてあげたい。でも、普通の人生も奪いたくない。

いま、メアリーがイヴリンに育てられててこの性格なら、
「元々の優しい性格が、才能と環境でこうなってしまったんだな…」ってなるところを、フランクのとこにいるせいで
「普通に性格が問題児」ってことがわかりやすくてよかった

「性格が問題児な凡人」は普通の学校に通い続けるだろうに。
許される「普通」の範囲が狭くてかわいそうだな。

でも、そもそもこんなんギフテッドだけの問題でもない
すべての子供たちに決定権はなく、周りの大人の環境で将来を左右されるもんなんよね。

メアリーの幸せのために法廷でバチバチバトルしてくれて、生まれたことだってあんなに喜んでもらっていて
子供の将来のために大人たちは必死になるけど、結果を見届ける前に先に死ぬのにね。子供にとって最も影響がデカイのは、選んでもらった道の先がどうとかじゃないんだろうなぁ~。
狭須があこ

狭須があこ