天才的な才能に恵まれた7才の女の子メアリーと片目の猫フレッド
叔父にあたる独身男フランク
フロリダでの彼らのにぎやかでありきたりで幸せな生活は、メアリーの天賦の才にはふさわしくない？
普通の幸せと類いまれな才能は両立しないもの？
メアリーとフランクの、親子でも友達でもない特別な関係を軸に描かれる良作映画
こう書くとテーマはすごく重いけど、メアリーの魅力とセンス溢れる会話で何度も笑わせてくれます
メアリー役の彼女がめっちゃ可愛いとかそんなことはもう分かりきったことだったのですが、数学の才能に恵まれた子どもというだけでなくて、精神的にもとても大人びているのに、根っこの子供らしい素直さ、明るさ、優しさが喪われていないところが本当に素敵で、それを完璧に演じきっているところこそ私はすごいと言いたいです！
ときどき悪魔なところも許せてしまう笑
一番好きなのは、大きな大きな夕日だけを背景に二人が戯れるシーン。
画面の美しさはさることながら、二人の会話がたまらなく好きでした
｢ねえ、神様っている？｣
｢分からない。
けど俺とお前はずっと一緒だ。
そういうことだろ？｣
言葉にしなくても伝わってるよ、というところまではしっかりと言葉にして伝える、そんな関係かすごく良いなと思います
亡くなったお母さんの過去、フランク自身の過去を回想シーンを全く用いずに、
法廷のシーン、登場人物同士の会話だけで説明して、しかも観客を置いていかないところに脚本の素晴らしさを感じました
まだ映画館でやってるなら、もう1度観に行きたいです！
