奈菜子

ホドロフスキーの虹泥棒の奈菜子のレビュー・感想・評価

ホドロフスキーの虹泥棒(1990年製作の映画)
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さびれた港町に蔓延るのは偽者ばかり
遺産相続を待ちわびて地下下水道で暮らす老人二人
老人には優しく、なんていってたら懐の財布はもうなくなってるかも
夜の町で襲われてる女、本当は快楽に溺れてるだけじゃない?
おとぎ話にみせかけて、美しく尊い道徳観なんてどこにも存在しない
手に入らないものを待ち続けて可笑しくも哀しく過ぎていく時間
若く美しい女も、青年もでてこないけれど
名優であることがすぐに分かる主演二人の眼差しと手指
彼らがスクリーンの中にいるだけで、もう作品として成立してしまっている気がしました
奈菜子

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