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相棒 劇場版Ⅳ 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断の地球へのレビュー・感想・評価

3.9
優秀ではあるが少し(かなり?)変わり者の刑事が、天才的な推理力を駆使して相棒と難事件を解決する物語。
 
ベースとなっているTVドラマシリーズと同じく、警視庁の窓際「特命係」の2人の刑事(バディ)が、数少ない協力者の支援の元、大勢の警視庁内部の敵対勢力の嫌がらせを受けながら事件の真相に迫る。
2人を取り巻く人間模様と警視庁幹部との軋轢や陰謀、そして犯人グループの背景や人間模様が詳しく描かれている。
事件解明を楽しむのと、人間模様のドラマを並行して楽しめます。
 
劇場版なので、TVシリーズで築かれたこれらのプラットフォームを崩さずにスケールアップが図られている。
楽しみを壊さずに豪華絢爛にした劇場版に仕上がっていました。
 
スケールアップをするために犯人は国際犯罪組織となり、大規模なテロ行為が物語の舞台となる。
東京オリンピックを3年後に控えて、リアルな設定である。
背景には政治的なメッセージ「平和に慣れた(ボケた?)日本人に警鐘を鳴らす」が込められていたようですが・・・
 
期待を裏切らずに、ベース(TVドラマ)の楽しさを損なわなかった点では合格点であり、本当に楽しめました。
個人的には、90分程度に濃縮していただいたほうがもっと楽しめたのではないかと思われました。
 
銀座のロケは北九州市だったそうです、ロケに参加した方に教えていただきました。
銀座を知っているので確かに違和感がありましたが、東京で大規模なロケは無理でしょう。
 
公開後3週目の土曜日に鑑賞。
盛況でしたがエンドロールで立ち上がる観客が多かった、TVシリーズを見ている感覚なのでしょうか?
 
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