劇場版クレヨンしんちゃん第25作目。
監督は橋本昌和。クレしん映画の監督は3作目。
宇宙人 シリリの能力で子供になっちゃった野原夫婦。そのシリリを九州にいるシリリパパのところに連れて行ってあげるロードムービー方式。宇宙人を隠しながらの冒険、なんか｢E.T.｣っぽいなぁ〜。今作にはそんな劇的な感動要素やお笑い要素はあんまりなかったように思えますが、クレヨンしんちゃんに愛着が湧いた身からすると何気ないシーンでもジーンときたりしちゃいます。雨の中、家族は雨宿りさせてヒッチハイクし続けるひろしとかなんかイイんですよね。そのひろしですが、今作から声優が森川智之に変わっています。もちろん声は違いますが、ひろし像を崩すことなく見事に演じられていると思いました。基本、野原一家メインのお話ですが、カスカベ防衛隊もちゃんと絡んできます。ネネちゃんとマサオくんのやり取りが相変わらずおもしろくて笑っちゃいます。｢ヤキニクロード｣以来とロードムービーでしたが、今回は野原一家にシリリが加わっており、しんちゃんとシリリのバディでのロードムービーって感じでした。最初はしんちゃんのことをただの下等な地球人だと思っていたシリリですが、しんちゃんと野原一家の魅力によってどんどん仲良くなっていく様が微笑ましいです。シリリの成長を描いているとも捉えれました。そんなシリリを沢城みゆきが演じているのですが、やっぱりこの人はスゴい！いつものセクシーボイスの面影は全然なかったです。他のゲスト声優には志田未来が本人役で、そして雨上がり決死隊が｢戦国大合戦｣以来2度目の出演。蛍ちゃんはモブキャラでしたが、宮迫はシリリのお父さんという重要なキャラクターを演じています。俳優や声優でも活躍してただけあってやっぱり上手いですね〜。こんなにも色んな才能あるのにホントにもったいない･･･。そして今作、25周年記念作品ということで、歴代クレしん映画のキャラクターなどがちょびっと登場！これはファンには嬉しいです。過去作を観てる人はより楽しめると思います。
今回のひろしの個人的名言
｢子供が生意気なのは、成長してるってことだ｣
