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8年越しの花嫁 奇跡の実話のNEWおっさんのレビュー・感想・評価

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)
2.0
「凄いと感じることと感動は紙一重。」

YouTube動画をきっかけに話題となり、で書籍化もされた話を映画化。所謂難病+実話モノという、感動が無いわけがないだろという。主演も佐藤健と土屋太鳳というどこから切り取ってもヒットしますよというガチガチの布陣。

実話モノは嫌いという人も少なからずいるけど、自分はそんなに嫌いではないし、結局は映画のデキによる。この映画はというと、残念ながら感動は出来なかった。このテのベタなストーリーには、歳を取るにつれてヤラれるようになってきたし、多分泣くんだろうなあと思っていたので正直
自分でも意外だったわ。

感動出来なかったのかは結局は合わなかっただけというコトなんだけど、それでも理由を考えるに、麻衣が元に戻るとこの尺がテンポ良過ぎて、逆に後半が間延びしたからってのもある。婚約者だけが思い出せないパートを大胆に尺を使う、ってのもある意味斬新だったけど。

演出も退屈な場面があったのもイマイチ。この監督「64」の時もそうだったけど、そんなトコにゆったりした演出いる?みたいな場面が多いんだよなあ。ラスト10分は本来ならこの作品のピークなんだけど自分的にはこのラストが1番退屈だったわ。

これが実話なのは素直に凄いし、奇跡だとも思うが、映画としてはあんまり上手くない印象を受けた。多分撮り方一つでも違ったら普通に泣けたんだろうと思うと勿体なかったっていう結論に落ち着く。決して悪い映画ではないんだけどなー。凄いと感じることと感動は紙一重なんだな、と最後にそれっぽいことを言って締める。あ、あと小豆島の風景は凄い良かった。行ってみたい。