ずどこんちょ

8年越しの花嫁 奇跡の実話のずどこんちょのレビュー・感想・評価

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)
3.4
これまで映画とかドラマで病人や障害が残る人が描かれる時、髪を整えて小綺麗にした役者が映ることに違和感がありました。でも本当は人間が壊れていく様はもっと正視できないことの方が多いはずで、大切な人が元の姿を失っていく過程を見て、医師でも神でもない私たちは非力な自分を恨めしく思うことしかできないはずです。
本作で土屋太鳳が病魔に襲われ、自分の姿を失っていく熱演は見ているだけで押し潰されそうでした。脳が破壊され、感情統制が効かなくなり、寝たきりになってしまった愛する人。迫真の演技でした。婚約者役の佐藤健の無力感を思うと、なお一層辛い。
それでもこの若い二人は、途方もなく長い戦いとなった苦境を乗り越えようと懸命に寄り添ったのです。
終わりの見えない長いトンネルをよくぞ奇跡を信じて待ち続けたと思います。これぞ、“愛の形”です。

タイトルそこで出るのかー!!
めちゃくちゃタイミング抜群でした。長い苦労を乗り越え、開かれた運命の扉。
ドーンと一気に感動が押し寄せました。