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エンド・オブ・ステイツのkenのレビュー・感想・評価

エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)
4.1
シークレットサービスを演じさせるとジェラルド・バトラー(マイク)の右に出る役者はいないと思う。そして、大統領役に適任といえば、文句無しにモーガン・フリーマン(トランブル)である。シリーズ3作目で最後(シークレットサービス引退)かと思うと、少し残念な気がする。第1作目から2人の強い使命感に溢れた演技とバトラーのアクションは大いに楽しませてもらった。

小型ドローン爆弾による集中攻撃で大統領暗殺を狙うシーンは実に衝撃的である。まるで、鳥の群れの如く飛び交う大量のドローン爆撃隊に急襲されると、武器を持ったシークレットサービスでも全く手も足も出ず壊滅した。生き残ったのは、トランブル大統領と彼を湖に飛び込ませたマイクの2人のみ。現実の戦争における先制攻撃やテロ活動にも十分に使用が想定できる恐ろしい軍事技術だが、先端科学技術はいつの時代も経済活動や生活の利便性を向上させるだけでに終わらないのが常である。勿論、先端技術の中には軍事目的で先行開発されたものもあるだろう。

ストーリーの展開は途中で予測できだが、マイクの父親クレイ(ニック・ノルティ)の存在は想定外であった。元軍人だが余りに無茶苦茶な攻撃に呆れるところだった。しかし、実は計算されつくして仕組まれた自衛手段であり、お陰でマイクも無事でホッとした。

大統領暗殺を執拗に遂行する敵との戦いも終わり、マイクへの疑いも晴れ家族水入らずのシーンを見た時、やはり大切にすべきは家族であり、そして夫・父親は妻子を守り抜くのが家族への愛であり使命なのだと感じた。
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