とんちゃん

ナッツ!ブリンクリー博士の奇妙な運命のとんちゃんのレビュー・感想・評価

3.5
世界一字幕が見づらいと聞きつけ、かけつけて来ました。(AmazonPrime)

【ヤギの睾丸(ナッツ)を人間に移植した話】
などと聞くと、如何にも下劣な内容に見えますがこのドキュメンタリー作品、ニューヨークタイム誌やガーディアン誌などなど各誌に絶賛されてます。
気になります。
主人公ジョンRブリンクリー博士は1917年、カンザスの小さな町ミルフォードに移住し薬局を開いていた。
ある日、16年間EDで悩んでいる男がヤギの睾丸(というより生殖線)を移植して欲しいと依頼され見事に移植を成功させる。移植された男に子供が出来、それが全米中のニュースとなります。
同じ様に悩んでいた人達がミルフォードに集まってくる。
その中には合衆国大統領やバスターキートンも名を連ねていた。
資金を得た博士はラジオ局を開設します。
このラジオ局は全米に届く程で当時としては世界最大。放送内容も他局とは一線を画し、生演奏を聴かせたり、カントリーミュージックを全米に広げたという功績まであります。
後に医療について質問コーナーを設け、これが当たりラジオ局は人気に、
もちろんヤギの生殖腺移植も大盛況で巨万の富を築きます。

さてさて、成功者が出ると妬む者が現れる。
それは米国医師会とラジオ放送協会
医師会からはヤギの生殖腺を移植した事について人体実験を行なっている事。
ラジオはポルノを放送したという理由で、どちらも免許を剥奪されます。
後に博士を陥れた関係者は非業の死を迎えたり人生を破滅したりします。

諦めない博士は今度はカンザスの州知事選に出馬。人気がある博士に危機感を感じた司法長は投票用紙に彼の名前だけ正しく記入しなかった場合は無効という理不尽な裁定。
結果落選となったが無効票の分を数えなおしたら当選していたらしい。

まだまだ諦めない博士はラジオ局を隣国メキシコに立てる事になる。アメリカでは無い為お咎めなし。しかもその出力は100万ワットで、アメリカだけでなく17カ国まで届く出力。それは強烈で発信アンテナの近くを飛んでた鳥は落下するわ、歯の詰め物や有刺鉄線から音が鳴るわ。恐ろしい…
またヤギの生殖腺医療行為も可能な場所に移住し再開、ラジオの広告収入も含めて更に莫大な収益を得ます。

と、まあここまでジョンRブリンクリー博士の自伝である為自身の都合の良い解釈で進んでいました。

その後医科大学卒業が嘘である事、医療行為もペテン。全く効果が無い事。
また施術行為で死んだ患者も多い
博士本人が飲酒し酩酊状態で手術行為を行った事も含めて、数百万ドル賠償請求され破産
ラジオ局もメキシコ政府から没収

そして博士本人も体調悪くし亡くなる

その34年後に息子が亡くなる
(これは関係ないでしょ)

このアメリカ国民を手玉に取った世紀のペテン師がマットデイモン主演でハリウッド映画化となります!
と、発表されてから3年経ちましたが以降情報無し…

字幕どうでしたか?
一時停止しないで見られるのか挑戦するも5分とかからず断念。表示スピードが早く、しかも背景の色と重なり見えづらい。字幕位置も急に上に表示され、追うのに困難。
また誤字脱字もある。厳しかったです。
意味不明な表記とフォントが小さい「隔離」
と並びますね。