岩井俊二のドラマをリアルタイムで見て、感動している世代なので、これは外せないと思ってた。公開してしばらく、評価低っ。
というわけで、やっと見た。
坂と海と風車と灯台のある茂下町(もしもちょう)。
学校の校舎は何かを暗示するかのような円形型。
夏休みの登校日の花火大会の日だけを描いている。懐かしさとうらやましさが詰まった青春がある。
いわゆるタイムループのSF設定で、その日を繰り返す。なんの説明のない“もしも玉”を投げると時間が逆戻る。
なずなが色っぽくて、浴衣姿もいいけど、駅のホームで着替える演出もいい。
無理だとわかってるけど、“かけおち”っいう言葉に憧れる大人びたなずな。なずなに付いていこうとして、タイムループするたびに子どもから少し大人に成長する典道。
こういう物語は好みです。
しかしプールサイドで「トンボとって」とか、ある? 最初に交わしたこのシーン最高に好きだけど、ちょっと男子の妄想が漏れ出している。無駄に胸の大きい担任とか。
そしてやっぱり落とし前のつかない“もしも玉”が気になる。なずなの亡き父の手から落ちたのを偶然なずなが海辺で拾ったようになっているけど、実際使ってるのは典道だし。
で、典道はどこ行った? 過去に行ったってことでいいのか?
絵もきれいとも言い切れず、逆に人物は粗いシーンも気になった。