たりほssk

ベル&セバスチャン 新たな旅立ちのたりほsskのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

爽やかかつ愛くるしい少年と犬の組み合わせ。そして背景はアルプスの大自然。これだけでもう充分に清々しい気分なのだけれど、今回は新たな冒険と家族の絆の話が加わりました。ベルは相変わらずのかわいらしさですが、向こう見ずなセバスチャンに終始ハラハラさせられ、迫りくる山火事の炎などスリル満点、見ごたえ充分でした。
アンジェリーナの捜索を通して、少しずつ心の距離を縮める父と息子の関係もとても良かった。父ピエールは始めはほんとにイヤな感じがしましたが、だんだんと笑顔がすてきな頼りがいのある人物に変わりました。最後の崖の場面で(インディ・ジョーンズでそんなシーンがあったような気がしましたが笑)、セバスチャンが「papa!」と叫んだときはとてもうれしくなってしまいました。

その他登場人物が印象的でした。イタリアの少女ガブリエラの存在は冒険に厚みを与えて効果的だったと思います。さらにチェッキー・カリョ演じるおじいさん、忘れられない!本当にアルプスに住むおじいさんかと思いました!情に厚くて姪や孫を心配してすぐに行動に移すところに感動。(整備士のお兄さんはちょっと気の毒だったけど)
最後に飛行機に乗ったアンジェリーナの方が先に家に帰っていて、歩いて帰るおじいさんが後から家に着くというタイムラグも何だかすごくリアリティーがあってよかったなあ。おすすめの作品です。
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