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ターシャ・テューダー 静かな水の物語のtaruponのレビュー・感想・評価

3.6
コーギー・コテージでのターシャ・チューダー本人のインタビューを軸に、彼女の絵本、庭、考え方、暮らしぶりを余すことなくみせてくれるドキュメンタリー。私自身は、それほどターシャ・チューダーに詳しいわけではなく、名前は知っているものの具体的に彼女自身の生み出したものに触れた経験はなく、以前みた予告編がとても魅力的だったので観たのだが、ターシャ・チューダーに対する興味が喚起される良いドキュメンタリーだった。
もともとは、ボストンの名家のうまれ、絵本作家や画家となる素地はあったものの農業とは無縁の家庭であったが、農家の暮らし、コーギーコテージでの暮らし等、彼女自身の選択によって形作られて行ったことを知った。自然や暮らしに対する姿勢は、明確な意思があって選び取ってきたものだということがとても印象的だった。
手作りを大切にし、自然に見えつつ管理されたステキな庭を90歳を超えしっかりと管理する様は、長男セスのや孫達の協力があってこそだが、すごくステキだが実際はなかなか大変なことだろうと思う。(私には憧れても絶対にまねできない)
孫のウインズローのお嫁さんが、ターシャの言葉として「家の仕事にしても趣味にしても、何をして何をしないか、誰に会って誰に会わないか、人生は小さな選択の積み重ねでできているというのです。すべての選択を真剣に行ったから自分の世界が築けたのですね」と言っていたことがとても印象に残った。何をするか、誰に会うかの選択は人は気にかけるが、意外に何をしないか、誰に会わないかは意識せず流されている面が大きい。そこを先鋭化したからこそ、ターシャはあれだけの自分独自の世界を築けたのかなと思う。
ターシャの描いた本も今まで触れたことが無かったが見てみたいなと感じた。