このレビューはネタバレを含みます
ベトナムの瑞々しい緑園の中で綴られる小学6年生の淡い恋心…そんなものが自分にもあったような気もするが、感情移入するには遠すぎて…。
ムーンが知っている小学4年生によく似ていたので、その子と重ねて“可愛いなあ”と目を細めながら見ていた。できれば、ムーンにはまだティエウなんて意識しないで、トゥオンとただ無邪気に遊んでいて欲しかった。ティエウを演じている男の子は完全に思春期に突入しているように見えるのに対して、ムーン役の女の子はまだ子供にしか見えなかったからかな。だけど、お兄ちゃん、石投げはイカンよな、石投げは。まずはそこから反省しないと。
小さいおじさんの件、トゥオン可哀想に…と思いつつも、じんわり可笑しみが湧くのを抑えきれない私は人でなしに違いない。1989年、農村は貧しく、満足な食事を摂っているようには見えず、TVがあるのは比較的裕福な家だけ、子供が大怪我をしても、町の病院にかかることもできない。この頃から、ベトナムはどう変わっているのだろう。
最後の民族色豊かなアニメはなかなかのもの。ベトナムのアニメも見てみたい。