ずどこんちょ

夜は短し歩けよ乙女のずどこんちょのレビュー・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
3.0
新しい土地に引っ越して、今週はずっとドタバタ忙しくしていました。そんな初めての週末、新しい住処で確認しなければならないのは「お気に入りの映画館」があるかどうかでしょう。
というわけで、荷解きもままならぬ中で観に行きました。『四畳半神話体系』を見て、大学の先輩とくだらない話をしながら酒でも飲んで盛り上がっていたあの頃を思い出しました。EDのアジカンに至るまで、スタッフが再結集してくれたのは嬉しかったです。
黒髪の乙女の凜とした佇まいが好きでなりません。背筋を伸ばして堂々と歩き、それでいて詭弁踊を積極的にやってしまうお茶目さ。素敵です。
「四畳半神話〜」の小津と激似な古本市の神様が語る、本は人と人を繋ぐという話。さらっと話されていましたが、とても深くて良い話だと思います。本屋好きには染みました。本を読んだ人が本を書き、その本をまた誰かが読み、作者と作者が繋がっている。本屋や古本屋には幾重にも張り巡らせられた糸があったのだなぁと感じました。