Kou

劇場版ポケットモンスター キミにきめた!のKouのレビュー・感想・評価

3.5
『小学生の頃、ポケモンが大好きでした──』


本作は20周年記念作品ということですが、
皆さんは何が記憶に残っていますか?
自分が、最初に買ってもらったのは「銀」。
父と二人三脚でタイプを覚え、技を選び、なんとか四天王を攻略。あの時使いすぎてボロボロになった攻略本は、今も実家に眠っています。



次は祖母に買ってもらった「ルビー」と「サファイア」。レックウザのとこにどうやってもたどり着けずしょんぼりしていた自分に、父が「貸してみ」と一言。そして翌日の朝、電源をつけるとレックウザの前でレポートが書かれていました。
そんな父と初めての通信対戦。自分のポケモンは87レベルで、父は77レベル。なぜか、ボロ負けでした。でも、すごい楽しかった。



そんな数々の思い出を思い出しながらの鑑賞。
「そのポケモン懐かしい!」
「ロケット団のお約束のやつだ!」
と童心に返りながら結構楽しめました。特に前半は、初代ポケモンの名場面集なのでずっと懐かしさを感じていました。



ただ、本作の出来自体に関しては賛否両論あると思うし、実際、点数は正直に付けた。でも今回、あえてこう言いたい。皆さんのその批判的なレビューは間違っている、と。



『ポケモン』はね、“子供たち”のためにあるんですよ。もちろん大人も楽しめる素晴らしい作品だとは思いますが、メインターゲットはいつの時代も変わらず子供なんです。その証拠にサトシはいつまでも10歳のまま。大人が主人公になったことは一度もありません。



そして、この映画にハマりきれないのも当然な話で。それはすなわち、僕らが“大人”になったから。

大人になるとどうしても合理的になり、冷静に客観視してしまう自分が出てきてしまいますよね。そんな大人たちにも子供が出来て、どうしても観たいというので仕方なく、子供を映画館へ連れていくわけです。



そんな大人たちへ、ポケモンから、10年・20年越しの恩返しなんですよ、この作品って。
「今まで沢山楽しんでくれてありがとう」って。



確かに初代が好きな人こそ批判的になるのもわかる。ifストーリーではなく、あの頃のストーリーそのままが観たいっていう気持ちも。でも、ポケモンはもう僕らのものじゃない。次の世代のもの。
ここは“大人”として譲ってあげましょう。



正直、映画としては3.5。でも20周年記念としては紛れもなく満点だと、自分は思ってます。
たまにはこういった作品も観てみませんか?
あの頃の自分がきっと、顔を出すはずですよ。

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昔のピカチュウ(通称デブチュウ)が好きでした。サトシが引っ張っても全く動じないあの姿、可愛かったなー😆
ところであの頃のケチャップ好きな設定は今のアニメでも活かされているのだろうか?🤔



2018年6月2日 52本目
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