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クルエラのHrtのレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
4.1
ディズニーで『プラダを着た悪魔』でもやる気か?と思うような序盤、気がつけばディズニー版『ジョーカー』を観ていた自分がいた。
しかもそれがめちゃめちゃファッショナブル、ファビュラスそれでいてパンキッシュ、アナーキー。
『クルエラ』も『ジョーカー』ももちろん架空の物語だが時代背景は当時の英国、アメリカそのものを反映させている。
本作の舞台となる1970年代のロンドン。
「パンクの女王」と謳われるイングランドのデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドとパンクロックが出会ったのもこの頃だ。
ヴィヴィアンとクルエラには通ずるものがあるが、デザインがファッション界から圧倒的に支持されたクルエラに対しヴィヴィアンは当時死ぬほどバカにされている違いがある。
反骨の塊、アヴァンギャルドな精神性のクルエラをエマ・ストーンが完璧に演じきっていた。
正直アニメーション『101匹わんちゃん』を観たのがはるか昔の話なのでどんなストーリーかもクルエラがどんなヴィランだったかも忘れているがそれでもヴィランオリジンとして十分楽しめるのが本作だ。
2匹の子ダルメシアンの届け先も、なるほどと合点がいく。
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