708

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルの708のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ナンシー・ケリガンの事件は当時見ていたので鮮明に覚えています。それに関わったと言われたトーニャ・ハーディングの半生を描いた作品。トーニャ自身、事件を起こしたトーニャの元夫、そしてトーニャの母親という3人のインタビューを基につくられています。靴紐のくだりも当時観てました。懐かしい。

広義でのコメディ。描写がコミカルなのもそうですが、登場人物がすべてクズで愚かで人間臭さがモロ出しで、フィギュアスケートからプロレスラーに転身するトーニャはあまりにも波乱万丈すぎて、悲劇というより喜劇です。ちょっと気の毒だなとも思います。

毒母のような母親がかなり強烈。トーニャの生い立ちや人格形成にもかなり影響を与えたんじゃないかと思います。当時はナンシー・ケリガンの事件が連日報道されてましたが、てっきりトーニャが主犯だと思ったら違ってたんですね。多くの人がそう思っているはずです。加熱して面白おかしく報道していたマスコミにも責任があると思います。

トーニャを演じたマーゴット・ロビーは今作でプロデューサーも務め、トーニャ本人とも一緒の時間を過ごしていたそうですが、フィギュアスケートの練習をするマーゴットを心配したトーニャは、自分が特訓しようかと言い出したりもしたそうです。いい話。

ちなみに吹き替え版で観ました。吹き替えで観ると汚い言葉がたくさん体感できて楽しいです。
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