このレビューはネタバレを含みます
「ドッグマン」がかなり良くて、「五日物語 3つの王国と3人の女」も良かったマッテオ・ガローネ監督。その流れでこの作品も観ました。
邦題の「ほんとうの」っていう部分に引っかかっている人も結構いるようですが、原作通り忠実に描きましたっていうニュアンスでの「ほんとうの」ってことなんでしょうね。ちなみに僕はディズニーの「ピノキオ」は観てません。
やはりディズニーの印象が強いんだけど、大元のイタリアのカルロ・コッローディ原作による児童文学を今の映像技術を使ってトレースというか、完コピしたピノッキオ。子供の頃に絵本で読んでうろ覚えだったストーリーも、観ているうちにだんだん思い出してきました。
グロテスクで気持ち悪い感じがかなり好きで、おしゃべりコオロギや人面魚マグロなど、ディズニーが可愛くデフォルメしたものとは違ってかなり不気味。カタツムリのお婆さんのヌメヌメ感もリアル。狐と猫ももろに動物っぽい見た目じゃなく擬人化しているところがツボでした。