ごてふ

デ・パルマのごてふのレビュー・感想・評価

デ・パルマ(2015年製作の映画)
3.3
池袋・新文芸坐にて。贔屓監督を扱ったドキュメンタリーをレイトショウで鑑賞。若年層やや優勢ではあるが客席は3割程度と閑散。喜寿を過ぎた本人が30本を超える自作に対する解説を生い立ち、影響を受けた諸作と併せてインタビューに答える形式。73年≪悪魔のシスター≫以降、毀誉褒貶の激しいその諸作はほぼ全てリアルタイムで劇場鑑賞してきたが、制作裏話に納得したりニンマリしたり驚いたり。個人的には74年の≪ファントム・オブ・パラダイス≫から84年の≪ボディ・ダブル≫までが黄金の10年であったと思ふ。最も印象深かったのはあれだけの傑作を撮ってなお、それらは後悔や失敗の記録であると自戒していること。それにしてもデ・パルマ版の≪タクシードライバー≫や≪フラッシュダンス≫を観てみたかった。
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