デ・パルマの作品情報・感想・評価

デ・パルマ2015年製作の映画)

De Palma

上映日:2017年07月29日

製作国:

上映時間:110分

3.8

「デ・パルマ」に投稿された感想・評価

ところどころ面白い話はあったが、この作品自体は映像作品として突飛な点はない。
その分、引用されるデ・パルマ諸作品の映像が記憶に残る。

ノア・バームバックにデ・パルマみたいな映画撮ってほしいなぁ。
G

Gの感想・評価

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キャリーに出演した役者はスターウォーズのオーディションから見つけたとかあのラストの元ネタはジョンブアマンの脱出とか…知らない話が盛り沢山。アンタッチャブルでショーンコネリーは撃たれる演技が初めてだったというエピソードがうける。カジュアリティーズのジャングルは全てセットだというのが驚き。「映画には自分の残した過ちが残る」という最後の言葉が重い。(ドミノ公開後の今となってはさらに…)
ブライアンデパルマ監督が自身のほぼ全作品に解説を入れながら語るインタビュー形式のドキュメンタリー映画。AmazonでBlu-ray版を5,000円で購入しましたが、それだけの価値は十分にありました。

各作品をどうやって撮ったのか、何を意識し、どんな思いで作ったのかなどを2時間かけて監督がじっくり語ってくれるので、デパルマ作品を深く理解できました。
デパルマ作品だけでなく、デパルマも好きになる😚
スピルバーグ、スコセッシ、コッポラ、コープなどの仲間内でのエピソードは興味深かった!!
俳優に対してあれこれ好き放題言っちゃってるのも面白い(*^▽^*)
それでいて、監督としてもっともらしいことも言っている。気がする🤣
ILC

ILCの感想・評価

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おもろい。
何が良いって友人や関係者じゃなくて本人が語ってる事。
もっとじっくり一つ一つの作品について語って欲しかった。特に後期。
tama

tamaの感想・評価

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2020.49本目

デパルマの出生から現在まで、そして作品の解説がメインのドキュメンタリー作品。
なんかガッツリとドキュメンタリーって言うよりは、長めの特典映像って感じかな笑

映画?としては評価は難しいかなー。
作品の解説も面白いが、「デニーロは全くセリフを覚えてこない」「アルパチーノは現場を仕切りたがる」と愚痴もかましたり、不倫中の話や色々と盛り沢山。笑
ナンシーアレンと結婚してたのは知らなかった…笑


2時間近くあるがサラッと見れました。
デパルマが自分の作品にとても自信をもっているのは意外でした。
監督として自分の作品に自信をもつことは普通かなとは思いますが、かなり自信をもってたので驚きました。
デパルマ作品を観ておくことをもちろんオススメします。
ですが日本では未公開作品があるので残念〜。
ドキュメンタリー資料として何度でも観れる作品。
映画としては評価し難い。

言いたい放題のデ・パルマ監督がかっこよく見えてくるのが面白い。
映画とは監督のミスを記録したもの… 深いなぁ~
rain

rainの感想・評価

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デ・パルマ監督の作品は一本も見たことことがないわけですが実に様々な撮影のあれこれを語っておりとてもおもしろい。
G

Gの感想・評価

4.0
110分が一瞬に思えるほど面白かった。ブライアンデパルマが自身の作品について飄々と語るドキュメンタリー。影響を受けたヒッチコックについてだとか自分なりの撮影技法だとかを延々と語ってくれる。「キャリー」のリメイクをディスったり、当時人妻と寝てたことが映画作りのヒントになったなどと言ったり結構毒舌ではある。だがそれと同時に自身の過去作についても反省を口にするので嫌味に聞こえない。出だしの頃にコッポラやスピルバーグ、スコセッシと互いに脚本を回してたエピソードが興奮せざるを得なかった。ノア・バームバックが監督というのが意外。
もう一度好きになってもいいですか?

「デ・パルマ」
2015年 アメリカ
@京都みなみ会館

新作「ドミノ/復讐の咆哮」公開に合わせ、今年のメインシアターにしてる京都みなみ会館が特別上映してくれてるので観てきました。コロナのせいかデ・パルマ人気の無さか、貸切鑑賞という愉悦!

おそらく生存してる映画監督の中で最も映画オタクに好かれてる1人で、最も批評家に嫌われてきたブライアン・デ・パルマが全フィルモグラフィーを語り尽くすドキュメンタリー。めちゃめちゃ面白かった!

「ハリウッドのシステムは、面白い映画を作る為に必要な事と真逆ばかりを強いる」

とか。

「PCで作った画像(CG)で、カメラの前を何かがよぎっていく演出の何が面白い?」

とか。

「僕はカーチェイスに興味がない。タイヤやハンドル撮って何が面白い?フレンチ・コネクションのカーチェイスを上回れるわけがないよ」

「映画とは監督のミスの記録だ」

とか。

デ・ニーロやショーン・コネリーのことを時にめんどくさげに、トム・クルーズとの仕事は願ってもない金儲けになるから飛びついたとか語ったりして、デ・パルマ節が炸裂しまくります。

全作品について書いたらエライことになるので、覚えてる中から面白かった話を記しておきますが、デ・パルマに興味ない人にはなんにも面白くないかもだし、興味ある人はこれ鑑賞済みで知ってる話かもだし、もはや誰のために記すのかよく分かりませんが、結局はいつもどおり自分のために記しておきます。私情あってこその大義、ただの趣味だからこそ尊いのです。

■悪魔のシスター
ヒッチコキアンなデ・パルマ、バーナード・ハーマンに音楽つけてもらいたくて、めまいかサイコかの音楽を当てたラッシュ映像を見てもらったら「集中できない!」と怒り出したハーマン(笑)
「音楽入れてない映像見てもらって作ってもらった音楽はハーマン節そのものだった」

■ファントム・オブ・パラダイス
日本未公開作品と絡めたとても面白いエピソードが満載すぎて書けません。ぜひ観ていただきたい。

■キャリー
「キングの原作では、母親は心臓発作で死ぬが、胸に手を当てて死ぬシーンの何が面白いんだ?だからキャリーに包丁を投げさせたんだ」
キリストみたいに磔になってちょっと嬉しそうな母親のデスマスクは、デ・パルマの映像へのこだわりから生まれた。

「2013年のリメイクを観たよ。僕が犯さなかった失敗を他人がたくさんしてるのを見るのは気分が良かったよ」

■フューリー
頼まれて撮った作品で、明らかにこの作品が好みじゃないって感じで話すデ・パルマ(笑)

■殺しのドレス
「女性評論家から散々にこき下ろされたね。でも僕がああいうふうに撮りたかったんだ。ちなみにナイフ振り下ろすシーンはマイケル・ケインじゃないんだよ。そこは重要じゃない」
撮りたい絵への執着。撮りたい絵になるならば俳優は誰でもいいと言いたげなデ・パルマ。とことん変態映像作家。

実父の浮気現場を盗撮していたデ・パルマ(おい)。それがこの作品の原点であり、母の事件を調べるピーターには自分を投影している。

■ミッドナイトクロス
「トラボルタ主演が決まった途端に予算が跳ね上がって驚いた(笑)」
「欲望」にインスパイアされ(原題が酷似)、開発した撮影法を駆使した渾身の作品であることを自信満々で語るデ・パルマ。悲鳴について嬉々として語る姿は、僕もダントツでこの作品が好きだから誇らしい気持ちで聞いていた。  

■スカーフェイス
「ナンシー・アレンを撮るのに飽きてきた僕は…」別れた妻について言いたい放題(笑)

「とにかくやり尽くした(笑)。チェンソーのシーンはもめにもめたが、そのものは映しはしなかったけど多くの人から散々言われながら、あそこになんとか落ち着いたんだ。パチーノはイタリア人に大人気なアメリカ人だけどこの映画のおかげでキューバ人からも大人気さ」

■ボディ・ダブル
「ドリルのシーンはこれまた女性評論家から散々こき下ろされたが、ドリルで人を殺すシーン撮るならアレしかない」と、天井から大量の血と共に現れるドリルについて満足げに語るデ・パルマ。その前のデパートでの長回しは相当気に入ってる様子も微笑ましい!

「ポルノ女優をアサインしたかったのに周囲の大反対にあって泣く泣くあきらめた。でも彼女からメラニー・グリフィスはたくさんのことを吸収してくれた」メラニーのことべた褒め。

■アンタッチャブル
「ほんとはドン・ジョンソンを使いたかったけどケビンで行くって話しになり、スピルバーグにこいつ大丈夫かな?って相談したら、彼はいずれ大スターになるって言うんでGOしたんだ」

「デ・ニーロはとにかくセリフを覚えないから苦労したよ。ずっと僕が台本を読んでた」

「ショーン・コネリーが撃たれるシーン、1テイクめで目にゴミが入ったことで機嫌を損ねてしまい、2テイクめに入るまで時間がかかって大変だった。彼、撃たれる役は初めてだったからね(笑)」

「ほんとは船で撮りたかったのに出来なくなり、それで思いついたのがオデッサの階段だった」

■カジュアリティーズ
「あらゆるベトナム戦争映画の中でベストだ」(言い切った)

「蟻の穴ショットはどうしてもやりたかった。戦場の地面、その下をどうしても撮りたくて開発したんだ」

「ショーン・ペンのマイケルに対する当たりが強くて現場は大変だったが、そんな彼の横柄な態度は作品に大きく貢献したよ。マイケルとすれ違いざまに言った"このTV俳優が"は最高だったな」

■虚栄のかがり火
「どうしてもうまくいかなかった作品」

■レイジング・ケイン
大作から離れて自分のフィールドに戻った作品と紹介。

■カリートの道
「地下鉄のシーンは本当に大変で、いつ終わるか分からない撮影となり、気がついたら撮影中にパチーノが勝手に家に帰ってしまって説得するのが大変だった」

「オープニングで見せてしまう意味についてとやかく言われたが、僕がそうしたかったんだ」

■ミッション:インポッシブル
「トム・クルーズの映画の話があるけどやってみる?と言われて飛びついたよ、ヒットする映画作りたかったから(笑)」

「僕が連れてきた脚本家が書いた主人公像をトムが気に入らなくてなかなか製作に入れなかったんだ。彼が気に入ってる脚本家を連れてきて撮影始めたけど、クライマックスがマスク剥がして終わるんだよ。そんなのイマイチだから、トンネルにヘリコプター入れるシーンを思いつき、そこにつながるよう脚本を書き直させたんだ」

この、絵への執着を語るデ・パルマがカッコ良かった!あと、トムがぶら下がって潜入する場面もデ・パルマが撮りたかった絵があって生まれた場面で、元々脚本にない。
本作をデ・パルマらしくないって思ってたけど、ちょっと見直したくなってきた。

■ミッション・トゥ・マーズ
「別の監督が降ろされて来た話だったのさ」

だからかと納得できた(笑)

このあとも、2012年の「パッション」まで語りまくるのですが書いてて飽きてきたのでこのあたりにしときます。

ハリウッドへの恨み節が聞けるかと思いきや、パリを本拠にしてる今、どちらかと言うとせいせいしてる感じもあり、ただの変態だと思ってきたけどかなり骨太で頑固者で、どうしようもなく映像作家なんだなと再認識できたので、もう一度好きになろうと決めました。

なぜノア・バームバック(フランシス・ハの)とジェイク・パルトローがこれ撮ったのかは知りませんが好きなんでしょうねデ・パルマが。私情あってこその大義だ、いいぞ!
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