アズマロルヴァケル

パッセージ 牙剥く森のアズマロルヴァケルのレビュー・感想・評価

パッセージ 牙剥く森(2015年製作の映画)
3.0
脚本が甘かったホラー映画

「未体験ゾーンの映画たち2017」出品作品。

アメリカから来たマヤら3人はオーストラリアの浜辺でジョーディーと出会う。夜に焚き火で怪談話を話し合うとオスカーの怪談話に出たレモンツリーパッセージから出てくる謎の幽霊を見に車を走らせるもののマヤだけが見えない。翌日、オスカーを道路沿いに置いた状態で再び一行は車を走らせるが、オスカーが行方不明に。それから次々と犠牲者が相次ぎ・・・と典型的なホラーのはずなのですが。


なんだろう。前半部分は冒頭でサムという男が何かに怯えるところから始まり、そこからサムとマヤ一行の同時に平行される話なのですが、実は都市伝説ホラーのような内容なのですがジャケットからしてこの映画は○○されて殺された少女ブリアナがサムに復讐するために牙を剥くホラー映画なんだけど、どこをどう考えても辻褄が合わず、結局このブリアナがサムを殺せばいいかマヤらがサムとグルである人間でブリアナがそいつらを殺せばシナリオ通りなのだが、どうもマヤ一行たちを殺す動機が不十分過ぎるのだ。となるとブリアナ自体が元々サイコパスってことも考えちゃうけどそこまで考えると飛躍していると思うので何とも言えない。ただラストからしてブリアナはどう殺そうか計画的だったからなんだか残酷な幽霊だなぁとしか言いようがない。

で、結論からして無駄死にしてる人が3人もいるので脚本で勝手に殺しやがってと言いたくなる映画ではあった。

最終的にマヤがブリアナに憑依されて人を死なせてしまうといった悲劇を描いていったところは褒めたいのでまあまあなホラー映画かと。