メキシコシティ行きのバス・ターミナル.
券売人が常駐し, 公衆電話やドリンクバーを備えた待ち合い所には
折りからの豪雨☔のせいか遅延するバスを待つ人々がぽつりぽつりと集まり出して…。
2015年製、早く観ときゃよかったメキシコ作品.
コロナ禍でマスク着用が当たり前となった世界😷😷😷をある意味予見するような…なんて一瞬でも思った自分を, 秒で否定してバカバカ!ってブン殴りたくなる映画。
どうやら実際にメキシコで起きたトラテロルコの虐殺事件を裏テーマとしてるようなんだけど, それがどうしたらこんな映画になるのやら(^_^;)。
突拍子も無いアイデア一発。
普通なら取って付けたように詰まらなくなりがちな「そのわけ」すら
この監督の語り口にかかると妙な説得力を帯びて見えてくる、
教祖の才能・詐欺師の手口。(ほめている)
前作『パラドクス』もそうだったけど, 常識に囚われない奇抜なルール/世界を創り出してそれを思った通りに映像化する能力に長けてるというか。
加えて, 仮に思いついたとしても誰も映画化しようと思わない案件をこうしてモノにしてしまう運の強さも兼ね備えていて。(ほめている)
『パラドクス』ではエッシャーの騙し絵やフィリップ·K.ディック著「時は乱れて」を引用して説得力を補強していたけれど,
今作は俗に言う “銀残し” で撮った？のか, 故意に色を削いでモノクロに近づけたような冒頭が, '60年代を舞台とする時代感と不穏な雨を強調するようで雰囲気満点。あと今作はやっぱりキャスティング, ですね。
ネタバレ厳禁でジャンルも伏せたい作品。自分は面白かったけど評価は真っ二つに分かれそうで, 安易に人にはオススメ出来ない(ﾎﾝﾄﾊｼﾀｲ(^o^;), 映画デシタ。
