SHIN茶

エクスペンダブルズ ニューブラッドのSHIN茶のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

〜ストーリー〜

自らを“消耗品”と名乗る最強無敵の傭兵軍団<エクスペンダブルズ>を率いるバーニー・ロス(シルベスター・スタローン)は、CIAから下された新たなミッションに挑むため、かつての相棒であるリー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)の元を訪ねる。
バーニーとともに再び組むことを決意したリーがアジトに足を運ぶと、そこにはかつての仲間だけではなく、新たなメンバーが顔を揃えていた。
新戦力を迎え【ニューブラッド】として生まれ変わったエクスペンダブルズが挑む今回のミッションは、テロリストが所有する核兵器を奪還すること——もし、失敗すれば第三次世界大戦が勃発しかねない危険なミッションに挑む彼らだったが、敵の卑劣な策の前にミッションは失敗に終わり、大きな代償を払うことに…。
失われた仲間の意思を継ぎ、そして仇を討つために再びエクスペンダブルズが立ち上がる——!

〜感想〜

新年1発目に相応しい。待ちに待った往年のアクションスター達の祭典!そして、レジェンド声優達の共演でもある大好きなエクスペンダブルズシリーズ最新作を日本語吹き替え版で観てきました。ですが、私が期待していた豪華アクションスターの共演もなければ、過去作の様なド派手なバチバチの銃撃戦も大幅な規模の縮少がされ、あまつさえ消耗品軍団の活躍もラストのみという非常に残念な内容でした。
私にとってエクスペンダブルズシリーズは、往年のアクションスターがスタローンの旗の下に集い、敵味方に分かれて大暴れするお祭り映画という印象であり、あの頃のスター達の輝きを今一度、劇場で一挙に拝める其処にこそ、このシリーズの価値があると思っていました。しかし今作は、その往年スターの層も薄く、前作までの『華』が無くなってしまっていました。確かにアンディ・ガルシアは大物俳優ですが、アクションのイメージはない。それに、イコ・ウワイスやトニー・ジャーは、素晴らしいアクションで魅せる俳優ですがまだまだ若手。そして極め付けは、大将スタローンの早々の退場。これによって、エクスペンダブルズシリーズの醍醐味が完全に失われ、結果ただのステイサム映画へと成り下がってしまっていました。
更に私がこの作品で不満に思った事、それはスタローンが死にステイサムへと消耗品軍団が託されるのかと思いきやそうでは無く、任務を放棄したステイサムが羽生られ孤立し、あまつさえラストのラストで、スタローンの死は黒幕を誘き出すための偽装であり実は、スタローンは生きていたという展開。これを観て私は、じゃぁ!今まで永遠と観てきたこの作品の展開は一体何だったのか!?とズッコケてしまいました。その黒幕というのも何の捻りもなく、序盤から思っていたまんまアンディ・ガルシアだった始末で本当にガッカリしました。
とは言うものの、そんな事どーだっていいんだよ!というエクスペンダブルズシリーズ特有の力で押し切る強引な画作りだけは健在で、それによってある程度は楽しめたのも事実でした。
恐らく、エクスペンダブルズシリーズはこれで最後だと思います。スタローン&ステイサムの消耗品軍団の最後を是非劇場でご覧ください。個人的に吹き替え版が超オススメです。
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