むらむら

許された子どもたちのむらむらのレビュー・感想・評価

許された子どもたち(2019年製作の映画)
5.0
えっ、いまの13歳、こんなに早熟なん!? と愕然とさせられた映画。

同じ年の頃、山小屋で捨てられたエロ本を漁る日々を送っていた俺としては、ここに出てくるイジメっ子のガキ共をスウェーデンの村の夏至祭に連れてって、白装束で性根を叩き直してあげたい気持ちでいっぱいだ。

それくらい胸糞悪いイジメっ子たちが主人公。彼らが罪を犯し、裁かれるまでの前半、事件の余波が周囲をも巻き込んでいく後半。テーマも重く、とても考えさせられる作品だが、不思議と観劇後の余韻は悪くない。

確かに、「話の展開に困ったら、ノイズ音楽流して三倍速の映像で誤魔化してないか?」とか「母ちゃん(黒岩よし)、ラスト近くのシーンで、走る意味なくないか?」とか、細かい点は気になるも、いまの日本だからこそ描ける展開が詰め込まれていて、非常にオリジナリティを感じさせられる。

以下、単に備忘録的に、俺が気になった点。

・主人公の男の子の「キラ(絆星)」って、如何にも人殺しにいそうな名前じゃない?
・全く違う話になるだろうけど、冒頭の殺人シーンが意図的にボカされたVerも観たい
・ボウガンだったりネットリンチだったり、昨今の事件と見事にシンクロしてる
・中学生のくせに「スーパードライ」なんて贅沢品飲んでるんじゃねーよ、と発泡酒を持つ俺の手が震えた
・後半「ソロモンの偽証」みたいな展開になったときの学級委員が、絶妙にイラっとさせる正義マンっぷりで素晴らしい
・粘着してるネット実況者のキャロル役、モデルになったドローン配信者のノエル自身にやってほしかった
・上にも書いたけど、母ちゃん、ラスト近くのシーンで、どこに向かって走ってんの? ってのは滅茶苦茶気になった。体力消耗しただけでは……
・その母ちゃん、俺が観た回に劇場で見かけた(感想と関係ないですが……)
・ヒロインの桃子(名倉雪乃)、中学生にしてはメイク濃すぎじゃね?
・俺、劇中にあるように、桃子が家に来て、親が買い物いったら絶対スケベ狙うので、「お前、人殺してるのに、なんでそこだけ奥手なんだよ!」とムカついた。※決して桃子のエロいシーンが観たかったわけではありません

子供たちは許されているかもしれないが、桃子がイジメっ子に○○を浴びせられたあとに、シャワーシーンがないことだけは世界が許しても俺は許さない、これだけは声を大にして言いたかった。

くだらない感想で申し訳ない。
むらむら

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