傑作「鍵泥棒のメソッド」の韓国版リメイク。
基本設定は同じだが、細部をいじりまくった結果、内田けんじの綿密な脚本がえらく雑な翻案に。
勘違いから俳優業に挑戦するユ・へジンが可笑しすぎて、そこが物語のメインになってしまい、かなり脱線気味。
あんな人気俳優になっちゃたら、そもそも「消える」とか無理だろ。
オリジナルでは、香川照之と堺雅人と言う二人の怪優のバランスが絶妙だったが、こちらは堺雅人に当たるイ・ジュンが弱いんだな。
悪役のその後にフォローが無いから、物語もオチてない。
全体ユ・へジンのキャラ頼りの展開だが、彼が良すぎて気持ちは分かる。
まあ、オリジナルには遠く及ばないが、色々サービス精神はたっぷりだし、これはこれで楽しめる作品だ。
