ベべべっち

あの日、兄貴が灯した光のベべべっちのレビュー・感想・評価

あの日、兄貴が灯した光(2016年製作の映画)
4.5
형~!!

サイテーな兄貴と目の見えない弟による、大爆笑と感動の詰め合わせ。

まず、こんなにも笑えたのにびっくり。
家で観てたから声出して笑いまくった。
これだけ笑かしてくれたのに、コメディ映画じゃないのか。

中盤まで散々笑わせてきてたのに、最後はきっちり締めてくる。
展開がわかってても感動。


国の代表に選ばれるぐらいの柔道の実力者の弟が、試合中の事故で突然失明してしまう。
そのニュースを刑務所の中で知った、詐欺師の兄。
身寄りのない弟の世話をするという名目で、一年間の仮釈放を許される。
しかし、サイテーな兄は弟の世話をする気などさらさらなく…


サイテーな兄役はチョ・ジョンソク。
ハマりすぎ!なんで、こんなに面白い?
ドラマ『嫉妬の化身』の時からファンだけど、今のところハズレ作品なし。

失明した弟役はD.O.。
これまた弟感がぴったりハマる。
特にファンという訳ではないけど、観た作品全部面白い。


その二人が演じる15年ぶりに再開した兄弟が衝突するのは必然。
兄は目が見えなくなった弟に対する配慮などなく、弟は人生に絶望していて今更兄の存在など疎ましいものでしかない。

そんな二人がゆっくりながら、絆を取り戻していく…
…だけじゃないところも含めて素晴らしかった。

笑えるポイントも泣けるポイントもいくつかあったけど、兄貴が実家の中をバリアフリーに改造しているところがジーンときた。

主な登場人物も少なめで、兄弟以外だと紅一点のパク・シネと、兄貴がコンビニで遭遇する因縁の男(笑)のみ。

この二人もいい味を出していて、作品を彩っていた。


最後に、、
主題歌は兄弟二人によるカバー。どちらも上手い。
YouTubeでレコーディングしてる映像みたいなのを見たら、ホントの兄弟みたいに仲が良さそうで、見ているこちらがホッコリ。