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ヒトラーに屈しなかった国王のericaのレビュー・感想・評価

3.5
"すべては祖国のために。"

ナチスドイツに侵攻された国の混乱を描いた作品はこれまでいくつか観てるけど、ノルウェーが舞台のものは初めて観たし、国王視点というのも新鮮だった。

邦題の通り、ノルウェーの国王がヒトラーの侵略に対し抵抗し続け、最後まで屈しない姿が描かれる。
(この邦題どうなのとは思う笑)

国の命運を握る重要な3日間が、時系列に沿って描かれ、場面ごとに非常に細かい日時と場所を提示してくれるのでとっても分かりやすく観やすい。

史実ベースだし、ストーリー自体にそんなに起伏があるわけではないけれど、ホーコン7世の"国王"としての立場、そして王族関係なく、"父親"や"祖父"としての一面も描かれていて興味深かった。

厳しい選択を迫られ葛藤しつつも、祖国のため、民主主義を守り続けた国王。
多くの犠牲があったことは事実だが、、、何よりも祖国のことを1番に考え、民の意見を尊重しようとする姿は、国のトップとして相応しい姿だと思った。
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