バス行っちゃった

ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれたのバス行っちゃったのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

どうせまたアメリカ自慢映画なのでしょう?とニヤつきながら見ていたら、足を失ってなお自分のことはいいからなどと言えてしまうくらいの、アルコール中毒者を親に持つ子どもの自己肯定感の薄さみたいなものが描かれていくのでまあびっくり。

いかにもアメリカンなブランコ遊びや投球練習などから見える友人の素晴らしさなど、たしかに地域が主人公を支えてきたという面は大きいので、お前らがお国自慢したくなる気持ちはわかるよとは思いつつも、でも未だにデトロイトで描かれたような話が起きている国でもあるのでなあなどなど、やっぱりアメリカの語れる範囲の傷をあまり押し出してこられると、語れないものを想ってノイズを感じてしまう。

自身や家族の弱さを表現にして見せてくれたことに凄さを感じるからこそノイズも強く感じてしまったという、要は見ているこちらに偏見があるために八つ当たりみたいな感想になってしまった自分が残念だったなあと。