主役男女よ結ばれて幸せになれぇ、と願わせてくれた時点で佳作。なにげに散らばる洋画的スタイリッシュさと、日本人の身の丈に合った自然なダサさが、厭味なくマッチング。ところどころで少し笑い、一滴泣けた。

泥棒呼ばわりの誤解からキスへと転化する “流麗な荒技” にやられた。王道なのに珍味でもあるロマコメだ。結末の咲かせ方も上々。
キュートさでは東谷暎子さんに敵わないふうにもみえた中村万寿子さんが、堂々とエースらしさをキープしきり、お相手役・二谷秀明さんの豪華な甘味も安定。
昭和前期の名作群をこういうふうに支えてました、っぽい子役のあり方、ついでに最高。

［ラプタ］

2016年11月21日 阿佐ヶ谷ラピュタにて。同時上映『たそがれの東京タワー』。

今さらながらのfilmarks登録で、内容はほぼ覚えていませんが、同時上映『たそがれの東京タワー』の方が全然良かった記憶。記録。

映画はいいよね